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ハイジおばさんの隠れスポット:その1

        スイスとフランスの国境線上に立つ

ホテル・フランコ・スイス

その名の通り、ホテルの真ん中をスイスとフランスの国境線が横切っているという、日本人にとっては現実離れしたホテル。

レストランの入り口はスイスで、中を通り抜けてホテルのフロントに進むともうそこはフランス領。

部屋番号6号と9号室は、ベッドの頭の部分がフランス、足がスイス。2階への階段の9段目まではフランス、そこから上はスイスとなり、レストランの中央部 の小さなテーブルに恋人と差し向かいで座ったとすると、彼はフランス領、彼女はスイス領、またはその逆という具合となる。

フランス側の入り口
フランス側の入り口
Tの縦線が国境線
Tの縦線が国境線
スイス側の入り口
スイス側の入り口

場所は、ジュネーブから40キロ北にあるラ・キュール(La Cure)。時計の産業のメッカ、ジュラ山中のジューの谷のはずれの寒村。 しかしレマン湖畔のニヨンから、郊外電車が45分でここまで登ってきていて、冬は都会人の身近なスキーのメッカでもある。

礎石
なぜこんなことになったのか歴史を遡ると、1863年、スイス育ちのナポレオン三世が、フランスの国境線をやや北に持ち上げる決定をした時、 目敏いポンチュスという人物が、一夜にしてその新しい国境線上に屋根つきの骨組みを建ててしまったというわけ。 以来、この家は二国にまたがって話題を呼ぶことになる。その立地から、第二次世界大戦中には、数々のエピソードの舞台となり、映画化もされた。

現在ホテルの外壁のHOTELの文字のTの縦線が国境線で、庭の樅の木の並木の延長線上に、フランスとスイスの税関があり、 ホテルの反対側には、フランスとヴォー州を分ける礎石がある。(写真左)

詳しくは>>>『スイスとっておきの旅便り』
          >>>『ジュネーブとレマン湖』地方


ベルンあたりからジュネーブ空港に向かう場合、レマン湖畔より、少し北の道を取って、ジュラ山脈の麓をかすめ、 ジューの谷で時計博物館などを見学してから、フランス国境をひたすら西へ走るとラ・キュールへ達する。 国境をまたいだこのホテルを訪ねたあと、ジュネーブ方面に向かうユニークな体験が可能。

ホテル・フランコ・スイスは、フランス語名はホテル・アルベー(Hotel Arbez)。全8室。 HPは、www.arbezie-hotel.com/

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